DVDの感想を書くのって、なんと1年ぶりみたい。
そんなに書いてないなら、相当溜まってるはずだ、って思ったんだけど、そうでもなくて。
しばらく映画から離れてたのもあるし、観たけど印象に残ってないものもあるのかなぁ。
その都度記録してないと、もう分かんなくなっちゃいますね。
なので、わりと最近観て印象に残ってるものだけ、書いておきます。
また、仕事が春休みになったら、たくさん観るつもりー。笑
あ、ネタバレしてますよ、大いに。
★アーティスト
これはもう、ほんとに大好きだったなー。
何度でも観たいフランスの映画。
映画がサイレント(無声)からトーキー(発声)に変わる時代を、サイレントでモノクロの映像で描いたもの。
サイレント映画のスターだった俳優ジョージが、しだいに忘れ去られ落ちぶれていく姿を、主演の男優さんが哀愁たっぷりに演じられました。
でも、深刻な内容もちっとも暗くなく、ちょっぴりコメディタッチに描かれてるところが好きだったなぁ。
サイレントの良さってそういうとこかな、って思ったりして。
音声がないから、その分表情や動きが豊かで、せつない内容でもちょっぴり笑いを誘うっていうか・・。
そして、トーキー映画のスターとして躍進していく女優、ベビー・ミラーがとってもキュートで可愛らしくってね。
二人の恋愛も、悲恋になりそうなところが、ハッピーエンドになるところがね、最高でした。
二人のタップダンスは、可愛くってかっこよくって、観ていて心が躍ったなぁ。
あと、好きだったシーンは、ベビー・ミラーがジョージのいない部屋で、置かれてた服に腕を通して抱かれるシーン。
妄想してる様子がね、最高でした。気持ちわかるな〜〜ってね。笑
なんか、久しぶりに良い映画に出会った気持ち。
派手な3Dとかの映像の映画より、私はこういうのがとっても好きなんです。
★少年と自転車楽しいとか面白い映画じゃなかったけど、なんとなく心に残ってる。
地味だけど、考えさせられた映画。
父親に捨てられて施設に引き取られた少年が、施設を抜け出して父親を探し出すけどまた見捨てられて、そんなとき出会った見ず知らずの女性に里親になってもらい、しだいに心を通わせていく、というようなお話。
少年シリルが、とにかくやんちゃで可愛かった。
かわいそうな境遇にあるからか、何者にも負けない心の強さを持っていて。
そのやんちゃぶりは、観ていて気持ちよかった。
でも、やっぱり心の拠り所を求めてるし、ほんとはもろい心を持ってる。
だから、サマンサの所に通いたがるし、甘い誘惑に負けてしてはならないことをしてしまったりするんだよね。
そんな心の動きが、淡々と描かれてるけど、よく分かる気がした。
サマンサの母性は理解できるけど、見ず知らずの子にそこまで本気になれるかな?とも思った。
何か過去に子供を亡くすとか、そんな目に遭った人なのかな?と思ったけど、そんな描写もなかったし。
父親の無責任さには腹が立つばかりだけど、なぜ男手ひとつで育てているのか、その辺の説明もなかった。
思うこといろいろあったけど、やんちゃな男の子と自転車が出てくるだけでも、私には好きな映画だったかな。笑
★おとなのけんか
ただひとつの部屋で、4人の大人(2組の夫婦)が、ずっと言い合いのけんかをしてる、という作品。
でも、これがなかなか面白かった。
4人の大人の、大人げない会話が、とにかく滑稽で可笑しい。
もともとは子供同士のけんか。
それに親が口を出して、相手の子の家に話をつけに行く。
でも、いつまで経っても解決しないばかりか、そのうち論点がズレていき、関係ないことでいがみ合ったり夫婦げんかになっていたり。
しだいに本性むき出しになってバトルする様子に、もういい加減にしたら〜なんて最後の方は思ってしまうほど。
面白かったけど、けんかだけで1時間20分は、観ていて気持ちいいものではないし、ちょっと長かったかな。笑
ケイト・ウィンスレットやジョディ・フォスターの壊れっぷりは、観る価値あるかも。
最後、おとな同士はまだ和解できないのに、子供たちはとっくに仲直りしてる、という結末に、子供ってそういうものだよな〜って思い、おとなはほんとに・・とちょっとガッカリな気持ちになったりして。
私はあんな風にならず、柔軟な心を持っていられるといいな。笑