三日間の旅を終えて帰ってきました。
何から書こうかなーってくらい、楽しいこといっぱいだったのだけど、まずはライブのことを、忘れないうちに、余韻が抜けないうちに、書いておこうかな。
3月7日。
高田馬場の四谷天窓というライブハウスで、高橋てつやさんと、藤田悠治さんの2マンライブを観てきました。
ゲストにKAZUさんと60WATTSのタクオさんという、スペシャルなライブ。
高田馬場なんて初めて降り立ったし、天窓も初めてのライブハウス。
駅からの道は分かりやすかったけど、会場近くで入間のお友達と出会い、ホッとして中に入りました。
なんとなく和の雰囲気もあっていい感じ。
後ろには座敷もあって、靴を脱いでのんびりくつろげるんですよー。
その座敷にちょっと心惹かれつつ、私はやっぱり少しでも近い場所へと一番前へ。笑
この日はビールではなく、ジントニックを飲みながら開演を待っていました。
藤田悠治さんから始まりました。
藤田さんは、KAZUさんとよくライブされてるのもあって、映像を何度か観たことはあり、一度生で聴いてみたかったアーティストさん。
なんだろう。小柄で、どこかホヤンとしてて、つかみどころがないような不思議な雰囲気。
でも演奏中に時おりチラリと見せる笑顔が可愛くて、という感じ。
歌はとってもよかったです。
ソロで数曲唄われた後、KAZUさんとタクオさんが入り数曲、そしてまたソロで。
曲名は分からないけど、最初にソロで唄われてた3曲も好きだったし、「ハイヒール」という曲もよかったなぁ。
素直な気持ちを唄ったような歌詞にも、心惹かれました。
藤田さんとKAZUさんと河野圭佑さんのトリオで出してるアルバムを買って帰ったので、聴かせてもらうのが楽しみです。
そして、高橋てつやさんにバトンタッチ。
この日のセットリスト。
まずはソロで。
1:ドレミ
2:N.O.(電気グルーヴのカバー)
KAZUさん(カホン)、タクオさん(鍵盤)参加で。
3:忘れた大人たち
4:暗いベイビー
5:僕をしること
6:マボロシ
7:夢のはなし
8:声
アンコール
9:はじまりのうた
1曲目、まさかソロで「ドレミ」を唄うなんて、意表を突かれました。
間奏でKAZUさんのカホンの見せどころもなく、お客さんに唄わせる定番のくだりもない、超シンプルな「ドレミ」。
そっか、「ドレミ」って普通に唄うとこうなんだなぁ、って、なんだか新鮮でした。
1曲終えて、「こんばんは。さむらごうちです。」と挨拶。
昼間、記者会見をずっとやっていながら、夜はライブ?笑
この他にも、唄い終わるたびに「浅田真央です。」とか「羽生結弦です。」とか言ってました。笑
2曲目はカバー曲だったのだけど、電気グルーヴの曲を知らない私は、新曲??って思ってしまって。
調べたら、ちょうど私が子育て真っ只中の1994年にリリースされた曲なんですね。
あの頃、音楽を離れていたから。
てつやさんにとっては、青春真っ只中の頃の曲だったのかな。
学校ないし家庭もないし〜♪と、1回聴いたら印象に残る歌詞とメロディーで、てつやさんにしては珍しい感じの曲を作ったなぁ、なんて思いながら聴いていたんです。笑
3曲目からは、KAZUさんとタクオさんが参加。
てつやさんは、一人じゃもたないから、なんて言ってたけど、私はもう少し一人でやってもらっても、全然よかったのになー。
でもやっぱり、タクオさんの鍵盤が入ると、ぐっと雰囲気が変わってくる。
音がキラキラしてて、踊ってるようでもあり、高級感もあり、すごく贅沢なものを観せてもらってる感じがするのです。
てつやさんが「音の魔術師」と言うくらいですからね、ほんとうに素晴らしい。
それに加え、KAZUさんのイキイキした表情あるカホン。
あぁ、なんて贅沢なんだろう。
てつやさんの歌だから、この二人の演奏が気持ちよく馴染むんだなぁと、思いながら聴いていました。
MCでは、「KAZUが叩く」というイベント(十数組ものアーティストさんをKAZUさんがたった一人で叩く)に、てつやさんと藤田さんが出ることになって、一緒に大阪まで乗り合わせて行ったときの話。
KAZUさんがあまりにも大変じゃないか、抗議した方がいいんじゃないか、なんて言いながら、てつやさんと藤田さんはKAZUさんのリハ中にスパワールドでのんびりしたり食事してきたりしたのだとか。
で、抗議は?というと、誰もしなかったらしい。笑
そんなようなMCを、いつもより少し長めに語ってくれました。
十数組というのは盛り過ぎだったようで、ほんとはそこまで多くはなかったらしいけど。
この日は2マンで時間もあったから、「早く唄え」的な空気にもならず、ゆっくり喋れてよかったねぇ、てつやさん。笑
「僕をしること」はオトSHOWで聴いて以来、もう一度聴きたいとずっと思ってた曲。
やっぱりね、歌詞がすごくいいんです。胸を打たれちゃう。
旅に出るのが好きなんだ 一人になりたいときもある
男がだまって海に出るのは おかえりなさいがあるからだ
・・・っていうのは2番の歌詞(ちょっと違ってるかも)なんだけど、私には一緒に住んでる人(愛する人)のことを唄っているように思えて、聴くたびにキュンとなる。
ダメな僕を きみが見ていた
・・・っていうような歌詞もあって、そういう安らげる場所があるから、てつやさんも唄っていられるんじゃないか、なんて勝手に想像して、少しのせつなさを感じつつも、ジーンと胸に沁みてきたりして。
私はこの曲が大好きになりました。
「マボロシ」や「夢のはなし」は、久しぶりに聴けて嬉しかった。
「マボロシ」はやっぱりすごくかっこいい!
タクオさんの鍵盤が入ることで、気持ちがぐーんと上がります。
「夢のはなし」の前には、思春期の頃、父親が嫌いだった時期があったけど、癌になって、、、という話。
ギターを置いて、歌に集中した「夢のはなし」は、とってもよかったなぁ。
てつやさんの感情がこもっていて、聴いてて泣きそうになった。
すごく心に響く「夢のはなし」でした。
「声」の前には、震災があって、歌をやめようかと思ったという話と、自分を励まそうと思って書いた、という話。
この日の「声」も素晴らしかった。
そして、アンコールの「はじまりのうた」。
あぁなんていい曲なんだろう。
この日のセトリは、アップテンポな曲が続いて「わー!」っと盛り上がる、というより、どちらかというと聴かせる感じのライブでした。
特に「夢のはなし」からの3曲はすごかったなぁ。
きっと会場に居たみんなの心に響いたと思う。
良いライブでした。
アンコールがてつやさんだったのは、私にはすごく嬉しかったけど、藤田さんとのセッションも観れたら楽しかったかも。
でも、また年内に一緒に、と約束したらしいので、楽しみにしていようと思います。
あと、どうしてもタクオさんのピアノが入ると、太郎くんを思い出しちゃうわけで。
あ、夢のはなしのココで!はじまりのうたのココで!太郎くんのギターが入るんだよねーなんて、不意に思い出しながら、でも今は仕方ないんだよね、って自分を納得させながら、聴いていました。
ライブ後も、ゆっくりお話できて楽しかったな。
かなり舞い上がりながら、ふわふわしながら、ホテルへ帰着しました。
だって、二日後にはまた、てつやさんのライブに行けるんだもの。
こういうときって、なんて幸せなんだろう、って思う。